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現役薬剤師ゆきちの美容・健康ブログ

医療・健康 #麻疹#はしか#麻疹 症状

【薬剤師が解説】麻疹(はしか)が流行中|症状・感染経路・ワクチン・大人が注意すべき理由を徹底解説

👩‍⚕️ 薬剤師ゆきち

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なつきさん なつきさん

最近「はしかが流行っている」ってニュースで見たんですが、大人も気をつけないといけないですか?

ゆきち薬剤師 ゆきち薬剤師

はっきり言います。大人こそ要注意です。 むしろ子どもより大人の方が重症化リスクが高い場合もある。「はしかは子どもの病気」という認識は今すぐ捨ててください。


麻疹(はしか)とは?基本を確認

麻疹は麻疹ウイルスによる感染症です。高熱・発疹・強い倦怠感が特徴で、合併症が起きると肺炎・脳炎に至ることもある怖い病気です。

感染力は「人類最強レベル」

麻疹の感染力を示す「基本再生産数(R0)」は12〜18と言われています。

感染症基本再生産数(R0)
麻疹12〜18
新型コロナ(オミクロン)8〜15
インフルエンザ2〜3
天然痘5〜7
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感染者1人が平均12〜18人に感染させるという意味です。空気感染するため、同じ空間にいるだけで感染します。マスクだけでは防ぎきれません。感染者がいた部屋を出た後も2時間はウイルスが漂い続けることもあります。

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麻疹の症状と経過

3つのステージ

第1期:カタル期(3〜4日)

  • 38〜39℃の発熱
  • 鼻水・咳・目の充血(結膜炎)
  • コプリック斑:口の中に白い斑点(麻疹特有の所見)

第2期:発疹期(4〜5日)

  • 40℃を超える高熱
  • 顔から全身に広がる赤い発疹
  • 非常に強い倦怠感

第3期:回復期

  • 発疹が黒ずんで消えていく
  • 発疹が出てから約1週間で回復
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注意してほしいのが「カタル期」です。この時期はただの風邪と区別がつきにくく、しかも最も感染力が強い時期です。「なんか熱っぽいな」と思って仕事・学校に行ってしまうと、周囲に一気に広がります。


大人がかかると何が怖いのか

合併症リスクが高い

合併症発症率
中耳炎約7〜9%
肺炎約1〜6%
脳炎約0.1〜0.2%
SSPE(亜急性硬化性全脳炎)数万人に1人
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SSPE(亜急性硬化性全脳炎)は麻疹にかかった数年後に発症する進行性の脳炎で、現時点では有効な治療法がありません。特に2歳以下でかかったときのリスクが高いですが、大人でもゼロではありません。

免疫が一時的に「リセット」される

麻疹に感染すると、それまで持っていた他の病気への免疫が一時的に弱まる(免疫健忘)ことが研究で明らかになっています。回復後も数年にわたって感染症にかかりやすい状態が続くことがあります。


「自分は大丈夫」は危険。免疫があるか確認を

ワクチン歴・罹患歴の確認が必要な世代

生まれた年代状況
1978年以前生まれ自然感染による免疫を持つ人が多い(ただし確認を)
1979〜1989年生まれ1回接種のみの可能性あり。免疫が不十分なことがある
1990〜2000年生まれ2回接種が普及し始めた世代。接種記録を確認
2001年以降生まれ原則2回接種済み
ゆきち薬剤師 ゆきち薬剤師

特に1979〜1990年代前半生まれの方は注意が必要です。この世代はワクチンを1回しか打っていない人が多く、免疫が十分でない場合があります。「昔打ったから大丈夫」は危険な思い込みです。

免疫があるか確認する方法

  1. 母子手帳でワクチン接種歴を確認
  2. 血液検査(麻疹抗体検査):かかりつけ医や内科で受けられる
  3. 過去に麻疹にかかった記憶があるか確認(ただし記憶は不確かなことも)

ワクチンについて

MRワクチン(麻疹・風疹混合)

現在日本で使用されているのはMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)です。

対象接種回数
生後12〜24ヶ月1回目(第1期)
小学校入学前年度2回目(第2期)
免疫が不十分な大人任意接種(自費)

大人がワクチンを打つ場合

  • 抗体検査で免疫がない・低いと分かった場合は接種を検討
  • 費用:自費で約5,000〜10,000円(医療機関により異なる)
  • 接種できる場所:内科・感染症科・旅行外来など
ゆきち薬剤師 ゆきち薬剤師

海外旅行を予定している方は特に注意してください。麻疹は日本より海外での流行が多く、ワクチン未接種・抗体不十分の状態での渡航はリスクがあります。出発2週間前までには接種を済ませてください。


もし感染が疑われたら

絶対にやってはいけないこと

❌ そのまま病院・薬局に行く

麻疹の感染力は異常に強いため、待合室にいる他の患者さんに感染を広げる危険があります。

正しい対応手順

  1. まず電話で医療機関に連絡する
  2. 「麻疹が疑われる」と伝え、受診方法の指示を仰ぐ
  3. 指示に従って受診(マスク着用・直接入口から案内されることも)
ゆきち薬剤師 ゆきち薬剤師

これは本当に大事です。麻疹が疑われるのに黙って病院の待合室に座ると、免疫のない赤ちゃんや妊婦さんに感染させてしまうリスクがあります。必ず事前に電話を。

治療法について

麻疹に特効薬はありません。対症療法(解熱・安静・水分補給)が基本です。

  • 解熱剤:アセトアミノフェン(カロナール)が安全。アスピリンは子どもに禁忌
  • 安静:免疫を維持するために十分な休養
  • 水分補給:高熱による脱水を防ぐ

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まとめ:今すぐやること

母子手帳でMRワクチンの接種回数を確認する
1979〜1995年生まれは特に抗体検査を検討する
子どもの予防接種スケジュールを確認する
発熱・発疹が出たら病院に電話してから受診する
海外渡航前に抗体検査・ワクチン接種を検討する
ゆきち薬剤師 ゆきち薬剤師

「はしかは昔の病気」「子どもの病気」という認識が一番危険です。今流行している麻疹は免疫のない大人を直撃しています。ワクチン2回接種が確認できない方は、ぜひ抗体検査を受けてみてください。